悩ましい自尊心
今週のお題「かける」
ブログに書くことが思いつかない時は
読んだ本について書きます
バカと無知 橘 玲
この本は読む人によって
毒にも薬にもなると思いました
傲慢になっているときに
そのことに気づいて
省みれば薬になりますが
弱っているときに読むと
人間はみな自身の自尊心を高めるために
マウントをとって人を叩きのめそうと
たくらんでいるのかと疑心暗鬼になりそうです
自尊心について
この本はやっかいな自尊心として
自尊心についての事柄が記載されています
私たちは皆、高精度の「自尊心メーター」を持っていて、
(無意識のうちに)自尊心を高く保とうと死に物狂いの努力をしている。
自尊心が下がるような出来事に遭遇すれば、何とかして失ったものを回復させなければならない。
自尊心は所詮自己申告ですし
自尊心が低いと口では言っていても心の中では相手を馬鹿にしていたり
自尊心が高いと回答したのにストレスに弱いタイプがあったりで
そう単純では無いです
100%清く自尊心が高い人などいないのではと思いました
自尊心の(主観的な)高さは「勘違い力」
私は多少の勘違いは行動力につながるので
良いのではないかと思っています
常に本来の自分の能力と向きあっていたら
憂鬱になってやる気がなくなりそうです
とはいえ
勘違いして鬱陶しいと思われたり
できないことをできるといって
できない約束をし続けると
周囲から相手にされなくなるので
程度なのだと思います
わたしたちはみな自尊心が低く(同調する)、
同時に自尊心が高い(競争する)ように「設計されている」
自尊心をめぐる議論が混乱するのは、
それを「高い」か「低い」かの二元論にしてしまうからだろう
バカにされたと感じる時があります
そんな時は
たぶん自尊心が傷ついて
自尊心メーターの警報が
鳴り響いているのだと思います
「なんとしてでも自尊心を保ちたい」
そのように設計されているのであれば
「バカにされた!キーッ!」と思うのも仕方がないですね
※実際に相手が馬鹿にしたかどうかはわからない
落ち着いて考えてみれば
死に物狂いになってまで
自尊心を高く保とうとするのはばかばかしいですし
さほどいいこともなさそうです
今はこたつで丸くなりたい気分です さむいし