お互いに持っている残酷な部分
こんにちはこーりです
最近読んだ本の感想です
ヒトは「いじめ」をやめられない 中野信子
いじめと言う行為は、種を保存するための本能に組み込まれている。そう捉えれば、この本能をどうコントロールするのかと言う方向に、解決へのベクトルが向かっていきます
この中でいくつか実験が紹介されています
自分は人に対して
そんなひどいことはしないと思っていても
状況次第ではしてしまうということがわかります
「思いやり」や「相手の気持ちを考えましょう」などの言葉は場合によっては美しいですが場合によってはかなり頼りないものに感じます
特に子供の脳は「共感」の機能が未発達である
いじめの始まりは「間違っている人を正す」と言う気持ちから発生します。
「お前は間違っているだろう!」と言う気持ちで制裁し、「自分は正しいことをしている」と感じることで得られる快感があるのです
職場で入ってくる新人を
「なんかちょっと失礼な感じだ」
と思う時があります
おそらくこの気持ちが暴走すると
わざと仕事を教えないなどの
古株の新人いじめのようなことが起きるのだと思います
おそらくそういうことをしている時と言うのは
あいつが良くないからだと言う気持ちで
正当化してしまうのでしょう
本来であれば社員教育や
言葉で伝えればよいのです
しかし
言葉で伝えると言うのは練習や場数が必要であり
状況や相手によっては
さらに混乱を増すこともあります
状況が悪ければもはやその場を離れるしかないこともあります
少し話がずれますが
察しろ!とか言わなくても分かれ!
といった圧が強い人とは距離をおきたいと思うようになりました
そのことも含め
状況や雰囲気が良い場で
言葉で伝えると言うことを普段から
場数をふむことが必要なのだと思いました
以心伝心はかなり限界があります
人間と言うものは攻撃を正当化し
それに快楽を感じると言う部分を持っている
自分も含めてと言うことです
人間関係を良好にしたいのであれば
そのこともふまえていたほうが良いなと思いました
そして距離をおけば
そんなに悪い人でもないと思うこともあるので
距離感やこの本で言う人間関係の濃さ
の調節は大事だと思います
最後までお読みいただきありがとうございました