茅葺き屋根の家
今週のお題「間取り」
こんにちはこーりです
母親の実家が茅葺き屋根の家でした
一度だけ、屋根の葺き替え作業をみたことがあります
茅とは屋根葺材の総称
一般的にはススキやヨシを指し
この他チガヤ、カリヤマ、スゲ、麦わらや稲藁、ささ 火災に弱い
日本の建築文化辞典 丸善出版 編集代表 平井聖
茅葺き屋根の葺き替え
私が小学校に上がっていなかった時だったと思うので40年以上前の話になります
葺き替えをの作業をする男の人たちが
屋根の上にたくさんのっていました
10人か20人かそれ以上かよく覚えていないのですが
とにかくそんなにたくさん乗っていいのかと
思うくらいでした
いまだに強く記憶に残る光景です
白川郷の葺き替え動画を見たら20人どころではなく
相当な人手が必要だったようですね
私が作業を見ていると大人の誰かが
手伝ってくれているのは近所の人達だと言っていました
茅葺き屋根を調べてみますと結(ゆい)という言葉をよく目にします
結とは農村社会における相互扶助のことで田植えや屋根の葺き替えなど労働力を出し合って順番に行います
この時の葺き替えも結によって行われたのかなと思いました
地域によって呼び方は変わるかもしれません
しかしこの葺き替え後10年もたたないうちに
この家は取り壊されてしまいました
もったないと思いますが実際に生活するとなると
不便なところもありました
トイレは外に別であり
しかも裏手に竹林があって暗く、怖くて夜は
トイレに行くのが嫌だった記憶があります
そして土間があり段差も多いので
これから歳をとっていく祖父母が暮らすのは難しかったと思います
そして茅葺き屋根の家が減ってくるのと同時に
近所で葺き替えを手伝える人も減ってきますし
そうなると費用もかかりますし
維持するのは難しかったのでしょう
土間がある間取り
土間ある暮らしに少し憧れています
家の中に土足で動ける場所があるって
いいですね 植物も置けそうです
今の建築にあったタイルばりなどの土間もあるようです
話を祖父母の家に戻します
玄関を開けると土が固く固められた土間があり
その奥に今で言うリビングにあたる
畳の部屋がありました
台所も裏手の土間のところにあり
そして、台所の煮炊きする隣に
お風呂が囲いのない状態でありました
なので
お風呂に入る時は台所の片付けが終わった後
母と入ったのですが
小さな電灯が1個あるだけで薄暗かった記憶があります
お風呂を薪で沸かしたのかガスで沸かしたのかの記憶は曖昧なのですが
お風呂に貼ってあるタイルがきれいだなぁと思っていたことは思い出します
うろ覚えで描いたお風呂
台所のある土間の端にありました
ここで生まれ育った母にとっては茅葺き屋根の家はごく当たり前のものだったのでしょう
今となっては全く当たり前ではないものですね
五右衛門風呂
自分の記憶を補うために
父に葺き替えの時にいたかどうか聞いてみましたが
俺は見ていない、
そもそもあの家にあまり行ってないしな
そう言われました
確かに数える位しか言ってなかったかも
子供から見ても
父は歓迎されてない感がありました
風呂の話になると薪を使っていたと言っていました
さらに
あれは五右衛門風呂だろ
えっ、ごえもん‥
言われてみればそんな気もしてきた
さらに記憶を呼び戻さねばなりませんが
長くなりそうなので
今回はこれで終わりといたします
最後までお読みいただきありがとうございました